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zoom RSS 電気学会倫理委員会「巨大技術に関わる技術者の社会的責任について」佐藤清氏(電力中央研究所)

<<   作成日時 : 2012/09/13 13:14   >>

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「原子力発電・・・基幹電源としての一翼を担わせることが必要」という部分を除けば、この方の気持ちは大変よくわかる。このような態度で接してくれるのなら、多くの国民は耳を傾けるだろう。

それとは全く似ても似つかない専門家や論客が横行している事実を目にするたびに、日本の浄化・除染の必要性を感じる。もちろん、それは私がやるべきことでない。それは自然に起こることである。あえて断末魔の叫びを聞く必要はないだろう。


「巨大技術に関わる技術者の社会的責任について
 〜東日本大震災時のメディアへの対応を通じて感じたこと〜」
と題した電力中央研究所の佐藤清氏の原稿が公開されている。
以下のリンクから全文を読める。

電気学会ホームページ
→倫理委員会→関係資料→掲載記事→電気学会誌(平成24年9月号)関係資料
http://www2.iee.or.jp/ver2/honbu/39-rinri/doc/201209-dayori.pdf


以下に、私の印象に残った部分を抜き出す。

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「私事にわたることではあるが、筆者の郷里は福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域内にあり、家族、親族、友人が皆避難中であるため、事故を境に生活が一変し、数々の災厄に苛まれている人々の苦難を想うと、未だ引き裂かれるような気分になる。」

「・・・原子力発電抜きのエネルギー供給計画を立てることは、当面は困難である。従って、福島の哀しみを乗り越えて、原子力発電の安全性を極限まで高めて、代替する発電方式が開発されるまでは、基幹電源としての一翼を担わせることが必要となる。・・・しかし、それ故にこそ、原子力発電を推進するのに際しては、より厳しい倫理観と責任意識が求められることになる。」

「今般の福島第一原子力発電所の事故の関連では、低線量放射線の人体への影響についても、専門家の間で見解が相違し、科学的に不確実さが残る問題に、社会がいかに対処するかという課題に直面した。低線量放射線の人体への影響については、被災地住民の感情と福島県、関係市町村の要請を受けて、住民の健康と安全に配意し、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告を踏まえ、安全側に基準を設定し、除染作業もこれに沿った形で行われることになった。」

「技術者・研究者からその学術的成果を受け取った組織の経営者、学協会や行政機関の責任者も、データが不十分であったり、事実関係が不分明であっても、国民の安全を守る観点から、その不確実性を隠れ蓑にせずに、意思決定を行い、情報を開示しなければならない局面がある。」

「科学的不確実性、複雑性を内包する事柄について、何らかの意思決定を行うために、一般人の知恵や常識も活用して、科学的合理性を越えた、“社会的合理性”を追求する試みが、地球温暖化問題への対応や、遺伝子組換え作物の是非を巡る議論の中で、行われている。意思決定に参画することは、責任を分担することでもある。地域コミュニティに密接に関わり、検討内容がある程度限定される事柄については、議論の枠組みも比較的設定しやすく、一般人も議論に参画する中で学習し、対象となる事柄へのリテラシーを高めていくことが出来るため、ポピュリズムに流れない工夫を施せば、有用な仕組みではないかと考える。特定地域の津波対策や低線量放射線の人体影響への対応策を検討する際などには、積極的に活用できる仕組みであると思う。」

「大切なのは立場の異なる人々との対話を欠かさないことであると思う。願わくば、自信と勇気と相手に対する思いやりの心を備え、自らも絶対たり得ないことを自覚し、強靭な精神を有しながらも柔和な構えで闊達に議論し、議論する対象となる課題について意見の一致を見ることはなくとも、人間的な信頼関係を築き得た、優れた先人の境地に近づきたいものである。」

「私達は、自分の眼はよく見えると思っているが、一体何が見えると言えるのであろうか。科学技術の社会への貢献、有用性に眼を向けると同時に、その限界を認識し、自然界と他者への畏れの気持ちを失わないことが、大切であると思う。大いなる自戒を籠めて・・・。」

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