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zoom RSS 印旛沼の魚類等のセシウム134/セシウム137比率の異常が暗示するもの

<<   作成日時 : 2013/04/14 01:22   >>

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千葉県印旛沼の魚類等のセシウム134/セシウム137比率は0.35〜0.42であり、異常なように思える。福島第一原発から放出されたのであれば、2年と1か月が経過した現時点では、0.5付近であるのが自然だ。
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『水産物(ギンブナ・モツゴ・スジエビ)の放射性物質検査結果について』
発表日:平成25年4月12日 千葉県農林水産部水産局漁業資源課

http://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/press/2012/130412ginnbuna-motugo-sujiebi.html

画像


他の地域で測定される現時点での比率を見ても、おおよそ0.5付近であるように思える。それより明らかに小さい。1997年3月11日東海村の火災・爆発事故のセシウム137が重畳している可能性が出てくる。(その時のセシウム134はほぼ減衰して微量になってしまっている。)放射性プルームが印旛沼付近にも到達していた可能性が指摘されているからだ。
                 ↓
青山道夫・大原利眞・小村和久著
「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(『科学』1999年1月号)(特別公開pdf) 
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/ でpdfファイルをダウンロード可能


この青山氏らの記事には、飛散した放射性物質濃度は微量だったと書いてあるが、それが、本件主題のセシウム134/セシウム137比率の異常に関与しているのだとすれば、それは局地的には決して微量だったとは言えないことになるだろう。そして、2011年3月よりはるかに昔から、この地域の放射能汚染された生産物による内部被曝の影響があった可能性が出てくる。観測量が微量であった原因として考えられることとしては、大気中に分散された放射性物質を捕捉する効率の低さがあるだろう。

また、この青山氏らの記事には、「SPEEDI高度化モデルをつかい、”気象研で測定された137Csが事故起因である可能性は高い”」との記述があり、1999年時点でSPEEDIがすでに実用的に使える段階に達していたことを示している。2011年3〜4月当時の政府のSPEEDIに対する見解が間違っていることが露呈されることになる。

上記のいずれのことについても、このまま放置されてしまうのか。そうであれば、今後も日本では同じことが繰り返されることになることが危惧される。知れば知るほどいい加減さが見えてきてうんざりしてしまう。でも、忘れることをもって、重大な問題をなかったことにするのはもうやめにしませんか。途中で打ち切りにしないで、きちっと決着がつくところまで調査しきって欲しい。




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【福島原発事故由来134Cs/137Cs比率についての参考情報】

Taeko Doi et al., "Anthropogenic radionuclides in the atmosphere observed at Tsukuba: characteristics of the radionuclides derived from Fukushima", Journal of Environmental Radioactivity, Vol. 122, pp.55-62, 2013, http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2013.02.001


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私が福島で測定員としていた間。無駄と言うより福島の市民に本当の事を報告し、福島第一原発を最終処分場とし、数百年間セメントで覆い日本人が今からどう生きるか考えるときです。特に、政治家はなぜ住めないと言えないのか?汚染水についても保管することは不可能ではないか。なぜほんとにできないことを発表できないのか税金をこれ以上垂れ流しても解決わしない”
日本をアメリカのおもちゃにされない男より
2013/06/06 21:15
判断を他人に委ね、自ら考えることを放棄すればそうなって当然だと思われます。その結果そのものを、我々人間が望んでいないということに、少しでも多くの人々が気付くために必要なLessonかもしれません。
エム(Behind the Days)
2013/06/09 01:00

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