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zoom RSS 工藤博司氏「ヨウ素131濃度5万4千Bq/kgを毎日200g食べると累積線量0.3mSv」の過小疑惑

<<   作成日時 : 2013/06/02 23:23   >>

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工藤博司氏が残した数字「ヨウ素131濃度54,000Bq/kgを毎日200gづつ1年間食べ続けた時の累積線量は0.3mSv」があまりに過小なのではないかという疑惑について、ここに記録を残す。

工藤博司氏ってどんな人かな。
        ↓
一般食品の汚染線量上限の「1キログラム当たり100ベクレル」がいかに小さな数字であるかを一般の方に力説して回っているようです。
→ エピソード1  エピソード2
東北大学名誉教授
東北放射線科学センター理事
元・日本原子力研究所
元・日本放射化学会会長 
専門分野:放射化学 (核種の化学)

「福島第一原発事故由来の放射能汚染が健康を害するとは考えられない」
と判断するための定量的根拠として提示された数字がここに登場する。
               ↓(再掲:こちらですでに紹介済
saihate blogさんの『放射線の数値の読み方 2011 3/28』
http://saihate.com/blog/2011/03/28/hiroshi/

2011年3月28日付けの工藤博司氏の文面はこうなっている。
「21日までに、ホウレンソウで検出された放射性ヨウ素-131で、最も高かった値は54,000 Bq/kgです。このホウレンソウを毎日200 g食べ、それを1年間続けたとすると累積線量は0.3 mSvになり(ま)す。この計算ではヨウ素-131の半減期 (8日で原子数が半分に減少する) を考慮していませんから、実際にはもっと低い値になり、健康を害するとは考えられません。」


当時、どこからともなく、こんなような文面が回ってきて、私の目にも飛び込んできたことを確かに覚えている。

文章の前後関係から想像される彼の主張は、
「100mSvが安全であることはすでに確定しており、
 それと比べてはるかに微量な0.3mSvが安全でないわけがない」
ということと私には読み取れる。

でも、本当にそうなのだろうか?

”線量”が付く言葉にはいろいろあり、それぞれに定義が違うようです。
たとえ同じシーベルト(Sv)という単位を使っていても、
それぞれの計算方法・換算係数が大きく違う場合があるようです。
自分なりに理解しようとしましたが、あきらめました。
現場の専門家の考え方と違っていては何の意味もないからです。

そこで、比較的信用できそうな他人の計算結果を利用することにします。
ただし、仮定している1日当たりの摂取量が工藤氏の仮定とは異なり、成人、幼児、乳児で使い分けていることに注意する必要があります。
            ↓
            ↓
*************************
【ヨウ素131における「線量係数」一覧】 15年戦争資料@wikiさん 
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2989.html

※下記の計算式中のかっこ(特にカギかっこ)は私が付け直したもの。オリジナルサイトでは丸かっこの付け方が間違っていたので要注意。計算結果の数字に間違いはないことは確済み。

葉もの野菜の放射線量が54100Bq/kgのとき、
甲状腺等価線量は、
成人:
 0.00032×54100×0.6×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 =10.39×11.49=119mSv
幼児:
 0.0015×54100×0.25×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 =20.3×11.49=233mSv
乳児:
 0.0028×54100×0.105×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 =15.9×11.49=176mSv
となります。
*************************
注: "0.087"は物理的崩壊定数=(ln 2)/(半減期)であると思われる。
   手元の関数電卓で計算してみると、
   0.693/8.02日=0.0864 (/日)で有効数字2桁目がちょっと違ってくるが、
   まあ大した問題ではない。
*************************

求めているものが何かに注意する必要があります。
ここでは”甲状腺等価線量”と呼ばれている指標であり、
ヨウ素131の内部被曝の場合はこれを使うようです。
(よく見かける”実効線量”とは全く違うものです。)

それでは、上記の計算結果を1日0.2kgに変更してみると、
         ↓
甲状腺等価線量は、
成人:
 0.00032×54100×0.2×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 = 3.46×11.49 = 40mSv
幼児:
 0.0015×54100×0.2×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 = 16.2×11.49 = 186mSv
乳児:
 0.0028×54100×0.2×[1−EXP(−0.087×365)]/0.087
 = 30.3×11.49 = 348mSv
となります。


それでは、次に、”甲状腺等価線量の限度”を知る必要があります。
(よく使われる”実効線量”とは違うのですから。)

調べると、こんな解説が見つかりました。お医者様の解説です。
         ↓
         ↓
****************
【甲状腺癌を増加させる被曝量はどれだけか? [医療のトピック]】
”六号通り診療所所長のブログ”さんより

http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-03-30

日本核医学会の文書に、
次のような一節があります。

ICRPから勧告されている小児実効線量限度の1mSv(ミリシーベルト)の状況では、甲状腺の組織加重係数から甲状腺線量は20mSv(ミリシーベルト)となり、この線量では小児甲状腺癌誘発が示されたことはないとされます」
     ・
まず、小児の実効線量限度は、1mSvなのです。
これは年間の数値と考えて良いでしょう。
それを甲状腺のみに与える影響を考えて、甲状腺の等価線量に換算すると、その20倍の20mSv になります。
その線量で癌の誘発が見られない、という表現は、それより高い線量では、何らかのリスクが存在する、ということです。

****************


はい。
がんの誘発が見られない(リスクの存在しない)限度は、小児の甲状腺等価線量で考えるのであれば20mSvだそうです。

それに対し、工藤博司氏の仮定した状況での甲状腺等価線量は、
 成人: 40mSv  幼児: 186mSv  乳児: 348mSv
いずれの年代の基準で計算しても、小児の限度を軽々と超えています。


以上で、自分なりに解決しました。結論はこうです。
「軽々しく断言する人の言うことを真に受けてはいけない!」



(素人なりの検証、終わり)





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【参考】
『敗北主義を説く人々・・正すためになし得ることは何もないと論じ・・心配するだけ無駄であると言う・・犠牲者に向かって、運命は避けられないものだから・・と言ってのけるレイプ常習犯のそれに似ている』
「教科書が絶対に教えない闇の世界史」 http://bit.ly/1imUnr7
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放射線について間違った情報が流され 放射線について間違った情報を流す工藤博司氏 工藤博司教授 100mSv安全仮説 5万4千Bq/kg安全詐欺

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