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zoom RSS 【東京新聞:美味しんぼ批判 行き過ぎはどちらだ】 なぜ、今、取り上げられる?何が始まる?

<<   作成日時 : 2014/05/15 12:42   >>

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もちろん、今後どうなっていくかをまちがいなく予言できる人間はいないだろう。心配したほどの悲劇は生じないのかもしれない。悲劇を避けようと必死に考え行動している人たちが増えていくのであれば、悲劇は避けられる可能性は高まっていくだろう。終わってみるまで、勝敗が決することはないだろう。

なぜ、わざわざ顔をさらしてまで美味しんぼの内容を批判するコメントを出す必要があるのか。当然、そこには動機があるからに他ならないであろう。想定される健康被害への重要な対策の一つを消去しようとする行動を目にするたびに、何か特別な意図の存在を想像せざるを得なくなる。

”誰かに謝罪するのは絶対嫌で、かつ、自分の取り分が減ると困る”ような人々が存在し、そんな人たちが今回の美味しんぼの内容を批判していると考えれば、今回の一連の盛り上がりをすっきり納得することができる。美味しんぼ作者の動機は、作品を最後まで読めばおのずと明らかになることだろう。一方、それを批判する側の人間の言葉はいつもあいまいで、その動機はなかなか推測が難しいように感じる。むしろ、圧力は他人によって与えられていて、本人自身の動機が存在していないように私には感じられる。

今回の盛り上がりの中で、美味しんぼの内容を批判する発言者に共通している点は、チェルノブイリ原発事故から現在までの経過を軽視している、あるいは、完全に無視している点であろう。これは、これまでの原発推進側の人たちの発言の立場と共通する。

一般市民ならば無知・無関心でも許されるかもしれないが、国民を守る立場の政治家や専門家やマスコミ関係者が無知・無関心であることは許されないだろう。それはその職に就く資格がないということ、その職を辞する必要があるということを意味すると私は考える。それに抗うために、政治家や専門家たちは、自分が無知であることを必死に隠そうとするのかもしれない。

今の日本に、本来あるべきものがないのであれば、一般市民自身が無知・無関心から脱却しようと努力し、日本を変えていく方法を考えるしかないだろう。このように考えていくと、なぜ、今、この問題が取り上げられるのか、何が始まる(すでに始まっている)のかが見えてくる。どんな物語も盛り上がりを迎えることなく終わることはないのかもしれない。立場の違いに関わらず、適切な時期に重要なトリガーを引く役を演じる人たちが存在するということなのだろう。


【関連ブログ記事】

朝日小学生新聞の第1面に『漫画「美味しんぼ」の表現が波紋 原発事故の被害巡り大きな議論』
2014/05/25 03:48

http://behind-the-days.at.webry.info/201405/article_15.html




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神戸新聞   2014/7/14 07:10
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201407/0007142183.shtml

福島の鼻血「内部被ばくか」 神戸の医師、学会で発表

 東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)

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 郷地所長は神戸大学医学部卒業。兵庫県内で約35年間、被爆者の治療を続け、福島などから避難している被災者の診断や健康相談にも当たっている。

 郷地所長によると、福島からの避難者の2人に1人ほどが家族などの鼻血を体験している。突然出血し、普段あまり鼻血を出さなかった子どもが多いのが特徴。避難後はほとんどの症状が治まっているという。

 500ミリシーベルト以上の放射線を全身に浴びれば、急性障害で鼻血が出る場合がある。だが福島ではそうした被ばく例はなく、放射線と鼻血の因果関係を疑問視する専門家もいる。

 しかし、東日本大震災の被災地では、原発から飛散した放射性セシウムなどが金属粒子と結び付き拡散したことが気象庁気象研究所の観測などで確認された。東日本一円で医療機関のエックス線フィルムが粒子で感光する現象もみられ、当初から健康への影響を疑う声が聞かれていた。

 郷地所長は、金属粒子が鼻の粘膜に付着したのが引き金となった可能性を指摘する。金属粒子は直径数ミクロンで、人体のごく小さな範囲に1日100ミリシーベルトを超える放射線を出し、組織を損傷する。

 郷地所長は「もともと花粉症やアレルギーなどで粘膜が炎症していた人が出血を起こしても不思議はない」と話す。大量に吸い込んだ人も少なくないとみられ、内部被ばくの問題と捉え、早期に科学的な調査と分析をすべきだったと強調する。

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 【内部被ばく】体の外から放射線を浴びる外部被ばくに対し、体内に入った放射性物質で被ばくすることを指す。呼吸や飲食、皮膚への接触などで起こるが、人体への影響は未解明な点が多い。郷地医師は粘膜への付着を「接触被ばく」と呼ぶ。
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OurPlanetTV   2014-05/22 09:15

【動画】 「鼻血は事実」〜福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議

@OurPlanetTV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1785

@YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lF1_yVpH2SI

雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載マンガの「美味しんぼ」の表現をめぐり、双葉町を皮切りに、福島県、環境省、大阪市そして安倍総理までが続々と発行元の小学館に抗議したことに対し、福島県在住の母親らが東京で会見をし抗議の声をあげた。鼻血が出ているのは事実と、家族の健康状態が低下している状況を話し、「私たちの口封じとしか思えない」と訴えた。
 
会見を主催したのは、年間1ミリシーベルト以下の地域での教育を求めて仮処分を申し立てた「ふくしま集団疎開裁判の会」。弁護団の井戸謙一弁護士は、行政機関が次々に「美味しんぼ」に抗議していることに関し、「鼻血がデマだと攻撃することは、将来の不安も、現実に起きた出来事も口に出来ない状況に、福島の人を追い込もうとするものだ」と厳しく批判した。
 
郡山市で塾の講師をしている母親は、塾に通う中学生が何度も鼻血を出し、そのうち3人が耳鼻科でレーザー治療を受けたことを報告。講師を25年続けているが、今までこのような経験はないと自分の経験を話した。また福島市内から駆けつけた2児の母親は、原発事故当時に小学5年生だった息子が大量の鼻血を出し、何度も倒れたという。発疹が起こり、持病のぜんそくが悪化したが、放射能のない地域に保養に行くと、症状が改善された経験を語り、今回の一連の抗議について「私たちの口封じとしか思えない」と怒りを露にした。また郡山市在住で小学5年生の息子がいる母親は、「(鼻血の事実を)否定するなら、行政はちゃんと健康調査をしてください。子どもを守れないのは本当に辛い」と声を震わせて訴えた。
 
会津放射能センターの片岡輝美さんは、今回の問題に危機感を抱き、18日からインターネット上で「鼻血」に関する緊急アンケートを実施。わずか4日間で、事故当時の高校生や被災地では働いしている50代の男性ら18人から、「鼻血」にまるわる経験が寄せられたという。片岡さんは、小学館に抗議を表明した福島県に対し、「抗議する相手が違う」と厳しく批判。「福島を愛しているのに離れなければならない状況がある。」と実情を訴えた。
 
「美味しんぼ」のマンガにも登場する井戸川克隆前双葉町長は、政府が放射能による被ばくの情報を住民に伝えていない点を指摘し、「福島を離れるか、離れないのかは、全ての情報を明らかにした上で、住民が個別に判断するべき」と話し、事故の責任させ問われていない現状こそが問題だと指摘した。
 
「美味しんぼ」へ対するバッシングが広がるなか、福島から駆けつけた母親らは名前を伏せ、顔を出さない会見となった。「ふくしま集団疎開裁判の会」の柳原敏夫弁護士によると、第2次疎開裁判を準備しているという。
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朝日新聞   2014年5月24日00時14分
http://www.asahi.com/articles/ASG5R517DG5RUGTB00R.html?iref=comtop_6_03

美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見

人気漫画「美味しんぼ」で東京電力福島第一原発事故後の鼻血の頻発などが描かれたことをめぐり、専門家や健康被害を訴える当事者が23日、国会内で記者会見を開いた。政府や福島県が「風評被害を助長する」などとして事故と鼻血の関連を否定していることに対し、「因果関係は否定できない」と反論した。

美味しんぼに関するトピックスはこちら

 住民の自主的な甲状腺検査に協力してきた北海道がんセンターの西尾正道名誉院長は「高線量被曝(ひばく)による急性障害に論理をすり替え、鼻血(との因果関係)を否定する『専門家』がいる」と批判。「放射性物質が付着した微粒子が鼻腔(びくう)内に入って低線量でも鼻血が出る現象はあり、医学的根拠がある」と指摘した。

 記者会見に電話で参加した福島県内の母親は「漫画全体を読み、福島への愛情を感じた。子どもに鼻血が出ても、話を聞く前から因果関係を否定するような人たちに私たちは本当のことは言わない。国の責任で鼻血を含めた健康調査をしてほしい」と訴えた。

 崎山比早子・元国会事故調査委員会委員(がん生物学)は「汚染地域は広範にあり、健康障害への懸念は鼻血どころでない。正確な情報を」と説いた。主催の市民団体代表は「鼻血の表現ばかりに焦点を当てて攻撃し、健康障害を訴える声を抑えつけている」と非難した。
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J-CASTニュース   2014/5/16 19:18
http://www.j-cast.com/2014/05/16204959.html

福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」

 福島県双葉町では、鼻血などの症状の統計が有意に多かった――。岡山大などの研究グループが町の依頼で健康調査したところ、こんな結果が出ていたことが分かった。一体どうなっているのか。
 健康調査は、岡山大、広島大、熊本学園大のグループが、「美味しんぼ」で鼻血の症状を訴えた井戸川克隆町長時代の2012年11月に実施した。全町民にアンケート用紙を配って調査したため、町に配布などの協力を依頼した。

体がだるい、頭痛、めまい、目のかすみ、鼻血、吐き気…
 その中間報告が載ったのは、熊本学園大の中地重晴教授が13年11月に学術雑誌に発表した論文だ。「水俣学の視点からみた福島原発事故と津波による環境汚染」の論文によると、住民には原発事故による健康不安が募っていることから、放射線被ばくや避難生活によるものかを確かめるために疫学による調査を行った。
 比較するために、双葉町のほか、福島県境にあり放射線汚染地域でもある宮城県丸森町筆甫地区、さらに原発から離れた滋賀県長浜市木之本町でも調査した。その結果、双葉町と丸森町は、体がだるい、頭痛、めまい、目のかすみ、鼻血、吐き気、疲れやすいなどの症状で、木之本町よりも有意に多かった。
 特に、両町では、鼻血が特に多く、オッズ比を取ると、双葉町が3.8、丸森町が3.5もあった。
双葉町では、ほかに肥満、うつ病など様々な症状がオッズ比3以上の高い値を示し、両町では、消化器系の病気や神経精神的症状も多かった。
 論文では、「これら症状や疾病の増加が、原子力発電所の事故による避難生活又は放射線被ばくによって起きたものだと思われる」としており、事故の影響であることを明確に認めている。今後は、双葉町が行った住民の動向調査から、被ばくとの関係をも調べる予定だとしている。
 この内容については、原発事故の取材を続けているライターの木野龍逸さんが14年5月13日にツイッターで紹介し、ネット上で話題になった。

双葉町の抗議文と食い違っている?
 「美味しんぼ」の鼻血描写を巡り、双葉町は2014年5月7日、「現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません」と小学館に抗議している。
 ところが、岡山大などが町に協力を依頼した今回の調査では、鼻血の症状が有意に多いとの結果が出ているのだ。これに対し、木野龍逸さんは、自らのツイートをまとめた「togetter」上で、「なんだか、双葉町の抗議文と食い違ってないですか?」と疑問を投げかけた。
 論文で調査結果を紹介している熊本学園大の中地重晴教授は、取材に対し、「調査結果は、昨年8月に双葉町に報告しています。町側は、そのことを忘れているのではないですか」と指摘した。最終報告については、岡山大が中心になって論文にまとめる予定だとしたが、双葉町が鼻血の症状は多くないと主張しているため、「被ばくとの関係については発表できないのではないか」ともした。
 一方、岡山大大学院の津田敏秀教授は、最終報告については、まだメドが立っていない状況だと取材に話した。ただ、「鼻血と被ばくは関係ないと政府が言っていることは、科学的な根拠がありません。チェルノブイリでも報告があるわけですから。美味しんぼの騒ぎは、重要な問題だとは思っていないですね」と言っている。
 双葉町の健康福祉課では、取材に対し、町が岡山大などに調査を依頼し、調査結果の報告も受けたことは認めた。報告を受けたのは、現職の伊澤史朗町長のときになってからだが、なぜ美味しんぼ側に抗議したのか。こうした点などを聞こうとしたが、「担当者が退職するなどしており、詳しくは当時の書類を調べないと分からない」とし、5月16日夕までに回答はなかった。
 町の秘書広報課では、「鼻血を出す人がそんなに大勢いないことは、保健所の聞き取り調査で分かっています。岡山大などからの報告を受けたわけではありませんが、町民の健康管理については今後検討していきます」と話している。
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東京新聞   2014年5月14日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014051402000163.html

【社説】

美味しんぼ批判 行き過ぎはどちらだ

 被災者の切実な声が届くのか。それとも風評被害を増すのだろうか。漫画「美味しんぼ」が物議を醸している。何事にせよ、問題提起は必要だ。だがその表現には、もちろん思いやりも欠かせない。
 「美味しんぼ」は一九八三年から週刊漫画誌上で連載されており、昨今のグルメブームの発信源とされている。東日本大震災後は、被災地を取り巻く食の問題などにほぼ的を絞って、問題提起を続けてきた。
 前号で、主人公の新聞記者が東京電力福島第一原発を取材直後に鼻血を流す場面が論議を呼んだ。
 そして今週号では、福島第一原発のある双葉町の井戸川克隆前町長や関係する学者らが実名で登場し「大阪が受け入れたがれきの焼却場周辺でも眼(め)や呼吸器系の症状がある」「福島にはもう住むべきではない」などと訴えて、騒ぎはさらに広がった。
 福島県の佐藤雄平知事は「風評被害を助長するような印象で極めて残念」と強く批判した。
 漫画作品だけに、創作部分も多いだろう。表現の隅々にまで、被災者の心と体に寄り添うような細心の注意が必要なのは、言をまたない。その意味で、配慮に欠けた部分もある。
 しかし、時間をかけた取材に基づく関係者の疑問や批判、主張まで「通説とは異なるから」と否定して、封じてしまっていいのだろうか。
 東電が1号機の格納容器から大量の放射能を含んだ蒸気を大気中に放出するベント作業をした後も、住民にそれを知らせなかった。「そうとは知らず、われわれはその放射線を浴び続けてたんです」と、前町長は作中で訴える。
 SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による放射能の拡散情報が、住民に伝えられなかったのも事実である。
 またそれよりずっと以前から、原発は絶対安全だと信じ込まされてきたというさらに強い疑念がある。それらが払拭(ふっしょく)できない限り、被災者の心の底の不安はぬぐえまい。素朴な疑問や不安にも、国として東電として、丁寧に答える姿勢が欠かせない。情報隠しの疑念こそ、風評の温床なのである。
 問題提起はそれとして、考える材料の提供である。登場人物が事故と被害をどう見ていくのか。作品を通じ、作者は社会に訴えようと試みる。行き過ぎはないか。もちろん、過剰な反応も。
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飯田 哲也氏のfacebookより
【鼻血問題に関する西尾正道北海道がんセンター名誉院長の見解】
       ↓
https://www.facebook.com/tetsunari.iida/posts/10203994195594471?notif_t=like
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日刊ゲンダイ   2014年5月14日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/150146

「鼻血で批判されるのは人権侵害」 渦中の前双葉町長が憤り

「私が鼻血を出すことが犯罪とでも言うのか」――。
こう憤りの声を上げているのは、井戸川克隆・前福島県双葉町長だ。

 井戸川前町長は、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中のマンガ「美味しんぼ」に実名で登場。福島県内を取材して鼻血を流す主人公らと対面する場面では、自身も鼻血を出した経験を振り返りつつ、原因について「被曝したから」と話す姿が描かれている。

 ところが、この「福島で鼻血」の描写に対して政府や自治体側が猛反発。福島県は「極めて遺憾」との見解を公表したほか、福島県双葉町も「風評被害を助長する」として小学館に抗議文を送った。

 さらに、石原環境相が「全く理解できない」と不快感を示し、下村文科相も「福島県民にとってひどい迷惑だ」と発言するなど大騒動になっている。

■本当に「被爆」と「鼻血」は無関係なのか

 だが、この状況は異常だ。井戸川前町長は個人の体験と感想を語っただけ。それも架空人物が主人公のマンガの中でだ。これが許されないなら、マンガ好きの麻生財務相が愛読する「ゴルゴ13」は話が成り立たなくなる。

 あらためて井戸川前町長に聞くと、こう言った。
「(福島の住民が)鼻血を出すという話は、今回、ことさら強調して語ったわけでも、(取材者を)誘導したのでもありません。私は以前からメディアの前でずっと同じことを言い続けていました。これまでは取り上げられてこなかっただけです。だいたい私が鼻血を出した、と話したことが批判されるべきことなのか。それを(閣僚らが)批判するとは人権侵害ですよ」

 その通りだ。井戸川前町長が言う通り、「福島で鼻血」の話は過去の国会でも取り上げられている。

 12年6月の東日本大震災復興特別委員会で、当時、野党だった自民党の森雅子・現少子化担当相は<例えば、具体的にこんな心配の声をお寄せいただいています。子どもが鼻血を出した、これは被曝による影響じゃないかと心配なんだけれども…>などと質問しているのだ。

 ほかにも、因果関係はハッキリしないものの、原発事故の被災者に鼻血の症状が見られることは以前から確認されている。

 チェルノブイリ事故の被災者らを支援しているNPO法人「チェルノブイリへのかけはし」によると、「被災した子どもたちの2〜3割に鼻血の症状が見られた」(野呂美加代表)という。

 何でもかんでも「風評被害」と決めつけて議論すらさせないから不安が募るのだ。福島県も石原も下村も、マンガに噛みつくヒマがあったら、年間被曝線量を20ミリシーベルトに引き上げても「安全」という具体的な根拠を県民に示すべきだ。
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第180回国会 文教科学委員会 第3号
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/180/0061/18003220061003a.html

以下、自民党・熊谷大議員の発言の一部を掲載
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○政府参考人(西出則武君) 福島県から宮城県の方に向かう南寄りの風という意味でございます。
○熊谷大君 今の説明からたどっていくと、もちろん風に県境はございませんよね。
○政府参考人(西出則武君) そのとおりでございます。
○熊谷大君 風でございますので、風に任せて縦横無尽に放射性物質が拡散していっている、又は流れに乗っていって各地に放射性物質をぱらぱらと置いていくということ、で、福島原発から約百二十キロ離れた女川原発の敷地内でも検出されたと。値は低い、といっても第一緊急体制を取らなければならない状態だった。その緊急体制が解除されたのは六月、つまり三か月以上もたってのことであったわけでございます。
 この三月から六月の間、何があったかといえば、宮城県県南でセシウム、丸森町で五月に牧草からセシウムが検出されております。記憶にある方も多いと思います。続いて、県北の大崎市、栗原市、ここで稲わらからセシウムが検出をされております。栗原市は福島第一原発から約百五十キロ離れているところでございます。この風が北へ向かって吹いて、野外に人が当時いる状態であったとしたらどういう状態になったか。風は何も上、空の上だけに吹いているわけではありませんよね。地上にも、陸地にも吹いているわけですよね、気象庁予報部長、お答えください。
○政府参考人(西出則武君) 今、先ほど御説明したのは主に地上付近の風という意味でございます。
○熊谷大君 ありがとうございます。
 皆様に是非当時を振り返っていただきたいんですけれども、三月十一日当日、発災以降、しばらく停電をしていて、重要な情報源であるテレビがほとんど見られない状態でありました。その情報源が得られないときに、ここが非常に重要なところなんですけれども、被災地では食料を求めて長い行列が商店の前につくられておりました。商店という商店の周りには、皆行列を成してお店に食料を求めて待っている人の姿が多く見受けられました。つまり、多くの人が野外にいたと、屋外にいたということでございます。
 この事実、どのように認識されますでしょうか。経産省、お答えください。
○大臣政務官(中根康浩君) 食料につきましては、その時点では放射性レベルが基準以上のものになっていなかったという認識でございます。
○熊谷大君 食料の放射性レベルについて言っているんじゃなくて、その当時、風が吹いて、南から北に流れているときに、屋外に食料を求めて商店の前に並んでいる人がいましたと。その状況についてどのように思われますかということをお尋ねしているんです。どうぞお答えください。
○大臣政務官(中根康浩君) 申し訳ありませんでした。
 屋外で人が行列を成していると、その間に放射性物質を吸引してしまうのではないかというおそれがあったということは恐らく推測されるところだろうと思います。
○熊谷大君 今の話を聞いて、平野大臣、どのように聞いておりましたか。
○国務大臣(平野博文君) その当時の状況というのは私も正確に掌握はいたしておりませんが、そういう事実認識に基づいて、そういう風が吹いている、そういう意味で、福島の水素爆発が起こったということでいきますと、どれだけの量がどういうふうになっているかということは承知をいたしておりませんが、そういう意味で、外に並んでおられるということについて言いますと、ある意味、放射性物質に触れているということは可能性はあると私は認識いたします。
○熊谷大君 そういった状況で、官房長官は、人体に影響がないということを繰り返し発表をしておりました。
 この前、予算委員会でも紹介させていただきました保健便り、ある県南の、宮城県の南部の学校、小学校が出した保健便りの一節ですね。ちょっとまた読ませていただきます。保健室の利用状況についてでございます。
 四月から七月二十日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名が利用しました。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血の順に多く、鼻出血というのはこれ鼻血のことですね、外科症状では擦り傷、打撲、虫刺されが順に多かったということで書いてありますが、平野大臣、この事実もう一度、どのようにお考えになりますでしょうか。

○国務大臣(平野博文君) 特にそれは放射能に浴びたから云々ということじゃなくて、やっぱり精神的なストレス、やっぱり自らの心配を含めてそういう健康診断を受けようと、こういう精神的なストレスを含めての症状の結果がそういう数字なのかなと、こういうふうに私は思います。
○熊谷大君 大臣、おっしゃるとおりで、心配なんです。心配なんです。それをさっきの予算委員会でも問うたわけでございます。
 そのとき大臣は、非常に私は踏み込んだ内容を答弁してくれたなと、いわゆる学校でしっかりと義務教育期間に健康調査を宮城県であってもしていただけないかということを私はそのとき質問でさせていただきました。平野大臣は、このように申しております。議員御指摘のようにいろんな心配があるということですから、私どもとしては放射線から子供を守る、こういう考え方に立っております。具体的にそういう御要望が出てくればその時点で対応していきたいと、かように考えておりますというふうにおっしゃっております。
 その考えは変わっておりませんね。
○国務大臣(平野博文君) 先生からのそういう御指摘を含めて、私自身は文科省としてやっぱり子供を守っていくと、こういう視点でございます。
 そういう意味におきまして、当然これは文科省が直接ということよりも当該の自治体の御協力なければできませんし、自治体のやっぱり御要望を踏まえて対応したいということを御答弁申し上げました。
○熊谷大君 さっきも申し上げましたが、自治体からは意見書も含めて様々な形で要望が上がっております。
 私は後日文科省に確認をしました。大臣がこういう答弁したからしっかりと対応してくれということを話しましたら、何と返ってきたかというと、各学校単位での検査は、機器、専門医等特殊なので全部というのは現実的に難しい、県より要望が出されれば文科省として考えなければならないと。
 事実上これどういうふうに受け止めたらいいですかね、大臣。
○国務大臣(平野博文君) 自治体というのは公共団体のことも含めてだと私は思っていますが、やっぱりこれは私どもとしては、そういう御心配があるということでやるならば、やっぱり県民を守る、各市町村が村民、町民を守ると、こういうことでやっぱり県としっかりと連携を取ってもらって私どもの方にそういう御要求を実は三県から、こういう御要望ということは具体的なところはないんですが、そういう健康の心配についてと、こういう御要望がございます。
 ただ、これは先生も御案内のとおり、あらゆる医療機器をそろえていくというのはなかなか不可能なことでございますが、できる限りそういう御心配をなくしていくという知恵はやっぱりそういう意味では絞らなきゃならないと思っていますし、是非、先生におかれても地元の方からそういうお声があると、県の方を含めて御指導いただければ、私どもとしては、それは県の問題だと、こんなことでやるつもりはありません。やっぱり子供を守っていくためにお互いに知恵を絞ってやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
○熊谷大君 ありがとうございます。
 もう大臣おっしゃるとおりで、とりわけ子供たちというのは非常に感受性が強いというふうに言われております。その中で、情報が閉ざされた中、屋外に食料を求めて親御さんと一緒に不安ながら付いていって、そういった気流の流れの中にいたということも事実でございます。そうした状況に置かれたら、親としては、保護者としては、やっぱり自分のことはまだよくても、小さな子供のことだから、何とかその子供の健康調査のみはしてほしいと。しかも、丸森町は非常に積極的に細野大臣にも入っていただきましたので、国の補助が入った点もあります。しかし、県南の方では、これなかなか全体的な動きにまだならなくて、不安を抱えているんだけれども調べられないという状況が続いております。
 それはなぜかというと、国に放射線量の安全基準を明確化してほしいというようなことを県は要望で出しております。しかし、残念ながら、なかなか申し込んでもその基準の明確化をしてくれない又は基準値を出してくれないということで、業を煮やして各自治体が、宮城県有識者会議を開催いたしまして、事故被害対策実施計画を策定しております。その要項の中でも、健康不安への配慮として、原発事故に伴う健康不安払拭への取組について、引き続き、国の責任と判断において、健康への影響や対応方針などについて早急に示すように求めますというふうに書かれているんですね。
 これ、地域の要望とか県の要望とかということじゃないですよね。国がしっかりとした基準を出してほしい、示してほしいということですよね。いかがでしょうか。
○国務大臣(平野博文君) これは国という立場で受ければそういうことになろうというふうに思います。これはもちろん政府として、文科省として云々というよりも政府としてどう対応するかということにかかわろうかと思っております。
 私ども、この委員会におきましても、特に学校の関係については、特段私の責務においては、やっぱり子供さんをしっかり守るための知恵をみんなと協力して出していきたいということは、私、再三申し上げてきているところでありますが、このレベルだったら大丈夫であるとか、これはなかなか言いづらい部分があるわけであります。したがって、厚生労働省含めて一定の基準を政府として決めて、その基準を決めるということと同時に、よりその基準値をいかに少なくしていくかというのは、いろんな環境整備、ハード、ソフト含めてやっていくということが今求められているわけであります。
 文科省としても、そういう思いでは、学校環境においては一ミリシーベルトと、こういうことを言っておりますが、それよりも更に少ない数値でなるようにこれからも努力をしていかなきゃならないと、こういうふうに思っています。

○熊谷大君 大臣、思いというのはよく分かるんですけれども、もう一年たっているんですよね。しかも、文科省は最初二十という数字をぼんと出してしまったんですよね。それ以来、保護者の皆さんからはなかなか、本当に大丈夫だろうかという、事信頼、信用という点では、まだその信用を獲得するという段階には至っていないわけです。
 その中で、思いがあってというふうな大臣の答弁があるよりも、じゃ、しっかり義務教育機関では健康調査をしますと。心配なところ、地域の親御さんの意見をまとめてくれればというふうにおっしゃっていましたが、要望が出てくればというふうにおっしゃっていましたが、しっかりと学校で対応しますと。学校というのはコミュニティーの中心地ですから、特に田舎に行けば行くほど。そういうところを大臣が積極的に発言をして、そして乗り出していかないと、これはやっぱり親御さんは不安で不安でしようがない、また不安が増加していくだけだと思います。
 さらに、給食で、今学校の給食をまだ取らない、子供たちに食べさせないという親御さんも多くございます。特に、牛乳に関しては、牛乳は飲ませない、飲ませないでくれという親御さんも多々いらっしゃいます。
 そういったことで、本当にその不安解消というところにその今の大臣の御答弁でつながるのか、私は大変疑問だというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(平野博文君) 大変、ちょっと奥歯に物の挟まったような言い方に聞こえたかも分かりませんが、文科省としては、これは文科省単独で云々というのはなかなかかないません。しかし、学校の施設を提供したりしながら、しっかりと県並びに地方自治体と連携をしながら、そういう健康不安について、やっぱり文科省としてできることはやっていきますというメッセージは私は出していきたいと思っております。
○熊谷大君 具体的に、メッセージだけじゃなくて、具体的にどういうふうにするんですか。
 というのは、大臣、大臣、ちょっと聞いてください。大臣、僕は所信の中ですばらしいと思って聞いたのは、やっぱりチルドレンファーストだと、その理念を持ってやるというふうな、おっしゃった。でも、今のその後ろ向きな答弁だと、私はチルドレンレーターという感覚でしかとらえられないんですよ。その腰の重さですよ、腰の重さが今どういうふうになっているかというと、ちょっと一例紹介をします。
 先日、仙台市内でベラルーシ製のホール・ボディー・カウンターを置いて内部被曝の数値を出すという測定所がこれオープンしたんですね。そこは何も検査はしません。検査はしません。医療行為ももちろんしません。ただ機材を置いて、そこで代価を払って測定値を出す、数値を出すということです。食品の放射性の検査も出す機材も置かれております。ただ機材を置いて、どうぞ測定してくださいというような測定所なんですけれども、この測定所を開設された方は善意でもちろん行っております。開設して二日で八十件以上の問合せがありました。子育てをしている親御さん、妊婦の方からの問合せが圧倒的に多かったということです。
 ちょっと、この問合せの件数の多さ、そして開設者にお会いしに行ったときも事務所では電話が鳴りっぱなしという状態でございます。これをどういうふうにとらえるかなんですね。そちらにお座りの大臣の皆さん、執行部の皆さんはもうお分かりだと思うんですけれども、不安なんですよね。この不安を取り除くのが行政の役割、しなきゃいけないことなんです。これ、もし、この測定所を開設した人は善意でやっているから今いいと思いますよ。でも、これ、国がしっかりとてこ入れしてやらないと、これ悪意を持った人が出てきたらどうなりますか。物すごく悪影響になると思いませんか。測定して、あっ、これはまずいですよ、じゃうちのもの、これ健康食品買ってくださいとか、そういうふうな、出かねないですよ。簡単に想像できるじゃないですか、任せていれば、それは不安なんだから。さらに、食品、食材の検査もできるということで、もし、これ上の数値が出た、どうやって処理するんですか。どこに管理すればいいんですか。もしかしたら、ただそこら辺に捨てていくかもしれませんよ、任せていたら。
 こういうことこそ公とか国が、政府が、行政が率先して大臣、やらなきゃいけないことじゃないですか。
○国務大臣(平野博文君) そういう悪意に満ちたことがもし行われるとしたら、それはとんでもないことだと思っています。基本はやっぱり、そういう不安に対して適切に、その不安解消に向けてどういうアクションプランを作ってやるかということに私は基本は尽きるんだろうと、こういうふうに思います。
 そういう中で、私どもの文科省としては、学校の施設を使っていただく中で、例えば学校施設を貸し出すとかそういうことを含めて、子供さんの健康の部分は当該県と、あるいは自治体と相談しながら、御要求に合わせて、具体的に御相談あれば進めていくということは検討したいと思っています。
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