Behind the Days

アクセスカウンタ

zoom RSS 原発停止の意外な影響 大幅な原子炉由来の反ニュートリノ信号の減少によるカムランド研究の進展

<<   作成日時 : 2014/06/26 17:00   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

「最大のバックグラウンドである原子炉反ニュートリノの
大幅な減少によりこれまでに無い高感度測定を可能にした。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【2015-10/9追記】
梶田隆章先生 ノーベル賞受賞、おめでとうございます。
2015年ノーベル物理学賞発表!「ニュートリノ振動の発見」で梶田隆章博士ら
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/201510062015-14.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ふとひらめいた。
「紫外線を気にするのと同様に、
原発ニュートリノも気にした方が良い。」


原発停止にともない、反ニュートリノ観測量が5分の1にまで減った様子がグラフ(a)からわかる。すなわち、2011年3月以前の観測量の8割は原発由来だったということ。その減少分が、ほぼ原発由来であることを示唆するグラフ(b)も一緒に示されているのは興味深い。原発がニュートリノ研究を邪魔していたのだ。原発再稼働しない方が研究が進むんだね。

画像
                  
                見事な対応
                  ↓
画像


通常、原発から出る放射線は遮蔽されていると考えられているが、ニュートリノに関しては漏れ放題である。 (まあ、多少は減衰しているだろうが。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2015-9/2 追記)
画像
             ↑
放射性物質が崩壊する際に発生する「反ニュートリノ」検出量を世界地図に重ねたらこうなったそうです。
 [日本語] http://www.yukawanet.com/archives/493135.html
 [Original] http://dailym.ai/1ExU5th https://pic.twitter.com/kAOFMe9qzC
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近、本によって、β崩壊の反応式にニュートリノを書く場合と書かない場合があることに気が付いた。それは書くべきだろうと思った。ニュートリノは、崩壊のエネルギーを電子(β線)と分け合う片割れであり、そのエネルギーがどこへ行くかということは極めて重要な問題だからだ。

このニュートリノは人体との相互作用が弱いから無視されている(放射線とは呼ばない)わけだが、物質との相互作用はまったくない訳ではない。物質との相互作用があるからこそ、観測が可能なのだ。ならば、程度の大小はわからないが、何らかの人への影響が現れる可能性も考えて調査した方が良いのではないか。そんなことを考えていると、原発周辺で白血病が増えるという話が思い出される。もちろん、いろいろな複合要因との分離は難しいだろうが。(原発は複雑なので。)

さらに、原発運転がニュートリノ放出を加速させているわけであるから、原発から出てくるニュートリノがエネルギー輸送した結果として、地球温暖化に貢献していることは必然ということになる。影響を及ぼす距離感がわからないが、日本の原発が止まってグラフのような変化が見えるということは、ざっくり数100〜1000km程度しかニュートリノは到達できないということではないだろうか。ならば、その地域全体にエネルギーを供給していることになる。すなわち、日本全体の温暖化に貢献しているということになる。
【2014-10/9 ↑削除 & 追記訂正→】 物質によるニュートリノ捕獲を全く考慮しない点光源モデルでも、原発から出てくるニュートリノの流束は距離の2乗に反比例するから、距離が遠ければ検出されにくくなることを説明できる。要するに、日本で測定したから、近くにある日本の原発からのニュートリノがより検出されやすかったということである。(間違いをご指摘頂いた@sankorohさんに感謝します。) したがって、今の所、原発ニュートリノの地球温暖化への貢献度を考える必然性はない。地球温暖化に貢献しているのは、やはりベータ線やその他の放射線が物質に吸収されて放出される”熱”が主であるということになる。でも、だからといって、稼働中の原発に近づいていいことにはならないと思う。桁違いに小さな数字に桁違いに大きなファクターをかければ、それなりの数字になるかもしれないからだ。結局、誰が安全を保証してくれるわけでもないので、自分自身で実験と理論の実際をちゃんと理解しないと安心には至らないってことだろう。


注: 原著論文での”反ニュートリノ”は、以下の記事では”ニュートリノ”を用いて表現している。”ニュートリノ”と”反ニュートリノ”を合わせて、一般に”ニュートリノ”と呼ぶ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
現代化学 2013年8月号、p.79

画像


原発停止の意外な影響

 東日本大震災ののち、すべての原子力発電所がしばらく止められたことで、ニュートリノの研究が一歩進んだ。
 ニュートリノは超新星爆発や太陽からだけではなく、原子炉からも生じるし、地球深部でもウランなどの放射性物質が崩壊するときにも生じる。放射性物質崩壊に伴う発熱は地球を温めるため、”地球ニュートリノ”の量を調べると、地球内部のマントルの挙動や、地球の成り立ちがわかる。
 東北大学の研究者らは、カミオカンデ跡地に建設したニュートリノ検出器で地球ニュートリノ量を観測し、地球内部構造の模型による予測量と比べた。この比較は2002年から行われていたが、原発停止中の観測データが加わったことで、観測量と予測量が高精度で一致した。確実になった模型から、地表から放出される熱のうち、放射性物質が原因の熱量がわかる。地球形成時の熱が今も残存し、地球は冷えつつあるとの証拠が強化された。
 同様の観測はイタリアでも行われている。ニュートリノによる地球の解析が国際協力で発展しつつある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
KamLAND(カムランド)ウェブサイト http://www.awa.tohoku.ac.jp/kamland/
日本語論文解説
カムランドにおける原子炉停止期間を含む反ニュートリノ解析
http://www.awa.tohoku.ac.jp/KamLAND/ResearchResults/results_1303.4667_j.html

原著論文(英文)
Phys. Rev. D 88, 033001 (2013)
http://arxiv.org/pdf/1303.4667v2.pdf
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【参考情報】
2012/2/21 ICEPPシンポジウム(白馬) 発表資料
「原子炉由来反電子ニュートリノ検出器の開発」
東京大学 加藤陽氏
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/info/sympo/18/torape/ykato_icepp2012.pdf
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−










テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
驚いた
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
原発停止の意外な影響 大幅な原子炉由来の反ニュートリノ信号の減少によるカムランド研究の進展 Behind the Days/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる