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zoom RSS 「犠牲者の霊 時には癒しに 被災地で幽霊話を取材 ジャーナリスト・奥野修司さんに聞く」(河北新報)

<<   作成日時 : 2015/01/10 19:02   >>

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「犠牲者の霊の存在を感じ、生きる勇気をもらう話が多かった」
「そんなに悲しまないで、と励ましてくれているのかな」


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河北新報   2015年1月4日(日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150104_15005.html

霊、時には癒やしに 男性、被災地で幽霊話取材

 東日本大震災の被災地でジャーナリストの奥野修司さん(66)=東京都在住=が、犠牲者の霊を見た家族や知人から聞き取りを進めている。ともすれば非科学的と思われがちな面もある取材対象だが、根底には家族愛や死生観、心の癒やしにつながる深遠なテーマが潜む。(聞き手は南三陸支局・中島剛)

 −幽霊の取材を始めたきっかけは。
 「岡部医院(名取市)の看(み)取り医療の取材で『お迎え』の重要性に気付いた。いまわの際に、亡くなった両親や親類を見る人は死に方が穏やか。その延長線で霊を見た人が被災地に多いと聞いた。『うちの患者は2割くらい見ている』と言う医師もいた。もう特殊な現象ではないと感じた」
 「幽霊がいるかいないかを議論すると泥沼に入る。その人が見たという事実だけを素直に受け止めようと考えた。犠牲者と残された人の物語を、幽霊を軸に書きたい」

 −どんな話があったのか。
 「例えば、最愛の夫を亡くした妻の話。自暴自棄に陥り、死にたいと思う毎日。車で自損の重傷事故を起こしたりもした。ある時、夫の霊に会う。見守られている感覚が芽生え、お父ちゃんと一緒に生きようと思い直した。私はとても感動した。他にも犠牲者の霊の存在を感じ、生きる勇気をもらう話が多かった」

 −なぜ幽霊を見る遺族がいるのだろう。
 「亡くなった家族への強い思いが霊を見させるのかもしれない。殴られたり怒鳴られたりした、憎悪の対象だった家族の霊を見たという話は聞かない」
 「霊を見ないから亡くなった人との関係が弱いというわけでもない。見てもいいし、見なくてもいい。幽霊を見るのは人に備わった生理反応で自身を癒やしているのかもしれない。生きる力が弱まった時、助けてくれる存在なのかもしれない」

 −幽霊については語りにくい雰囲気がある。
 「お迎えもそうだが、科学的に証明できない体験はすぐに、せん妄とか幻覚とかで処理され、病気扱いされる。人間には科学で説明できない領域がたくさんある。幽霊がマイナスの作用をしない限り、分からないけれど、そういうものがあってもいいと受け止めることが大事ではないか」
 「自由に語れる環境をつくりたい。他人と話し、納得してもらうことが癒やしにつながる。『昨日お父さんが来た』と話す遺族に、『良かったね』と言えば、それが精神的なケアになる」

 −なぜ幽霊の取材に力を入れるのか。
 「これまで否定されてきたこと、いかがわしいと切り捨てられてきたものを再評価したい気持ちが、私の仕事の根本にある。新しい価値観を見つけることで、新しい世界が生まれる。社会の選択肢が多くなる」
 「長年取り組んだ沖縄の取材でも、沖縄戦の直後、たくさんの幽霊話があったと聞いた。今後も何か大きな災いがあった時、霊を見る人間が増えるかもしれない。それがごく普通のことなんだと、認め会う社会の方が楽に生きられると思う」

 [おくの・しゅうじ] 1948年大阪府生まれ。著書「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞。他に「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」「看取り先生の遺言」など。東日本大震災の被災児童を沖縄にホームステイさせるティーダキッズプロジェクトに取り組んだ。
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河北新報   2015年11月8日(土)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151107_13014.html

「不思議な体験」 周囲が受け止めて

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亡き人と再会した不思議な体験について、遺族の話を聞く奥野さん(右)

 東日本大震災の犠牲者と遺族が再会した「不思議な体験」の聞き取りを、ジャーナリストの奥野修司さん(67)=東京都在住=が被災地で続けている。切々とした告白からは、喪失感の大きさ、魂と再び巡り合った喜び、体験を周囲に理解してもらえない苦しみ…といった遺族の心の深奥が垣間見える。

 奥野さんはこれまで約20人の遺族を取材した。多くの場合、亡き人の霊や魂の存在を感じた体験が、寂しさ、悲しさに沈む遺族に安らぎをもたらしている。
 小学2年生の子を失った母親は、足音にまつわる体験を話してくれたという。時々起こる仮設住宅の天井を踏む音が、亡き子の歩き方にそっくりで家族全員が確認した。母親は「そんなに悲しまないで、と励ましてくれているのかな」と前向きに感じている。
 兄の死亡届を書いた妹の携帯電話に「ありがとう」と兄からメールが入った話。行方不明の夫が発見された後、就寝した妻の布団に何かが入り込み「お父さんだ」と直感した話。いずれも遺族は肯定的に受け止める。
 「墓は作りたくない。いつまでも成仏してほしくない」。子の霊の出現を重ねて願う母親もいた。そうした率直な思いが誤解を生むケースもある。「被害者意識が強い」「非科学的だ」などと周囲の冷たい目を感じた遺族は少なくない。
 霊体験を語ることを否定的に捉える面がある風潮について、奥野さんは「遺族の悲しみを現代社会が受け止め切れていない」との考えを示す。霊がいる、いないではなく、遺族の体験そのものを素直に尊重すれば「遺族が語りやすくなり、悲しみのセルフケアにつながる」と説く。
 石巻市の遠藤由理さん(42)は震災の2年後、津波の犠牲になった長男の康生(こうせい)ちゃん=当時(3)=に心の中で声を掛けた時、愛用のおもちゃが突然動いた体験を奥野さんに語った。
 「私の体験は紛れもない事実。こうちゃんは私を見ていると100パーセント確信できた。息子が生きた証しを残すために取材を受けた。もっと楽に霊体験を話せる世であってほしい。話すことで自分の心が開けた。奥野さんは全部聞いてくれた」と遠藤さんは話す。
 奥野さんは今後も聞き取りを続け、書籍化を目指す。「単なる霊的体験集ではなく、死者と遺族が一緒に生きた歴史を物語にしたい」と述べ、聞き取りに協力してくれる人を募集する。連絡先は奥野さん090(5757)9400。
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「生きる勇気をもらう話が多かった」「そんなに悲しまないで、と励ましてくれているのかな」 → 【「犠牲者の霊 時には癒しに 被災地で幽霊話を取材 ジャーナリスト・奥野修司さんに聞く」(河北新報)】 http://bit.ly/1WJ5zgU

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