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zoom RSS CO2排出量だけを考える原発は『合理的な愚か者』 放射性物質を大量に出すのに『クリーン』を主張する

<<   作成日時 : 2015/02/05 21:45   >>

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電事連の原発広告「発電の際に二酸化炭素(CO2)を出さないクリーンな電気のつくり方です」に対して、JAROの裁定書は、
「地球環境に及ぼす(放射能の)影響や安全性について十分な説明なしに、発電の際にCO2を出さないことだけを限定的に捉えた」
と指摘し、「不適切」との裁定を下した。

あまりに身勝手で悪質だと言われても仕方がない、ということかと思います。
どうしてそういう結果になるかと言えば、根本的な思考パターンが身勝手で悪質だからです。
それ以外の理由はありません。

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河北新報   2015年2月4日(水)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1098/20150205_02.html

神話の果てに 東北から問う原子力

隠れた負担甘く計算/第15部・議論の土台 (2) 低コストですか

<燃料費だけなら>
 原子力は約1.4円、石炭約4円、液化天然ガス(LNG)約8円…。国が2011年に試算した発電量1キロワット時当たりの平均的な燃料コストだ。
 これだけを見れば「原発は安い」と言われるのも納得できる。事実、福島第1原発事故で国内原発は長期停止に追い込まれ、石炭やLNGへの依存度が上昇。電力各社の燃料費は膨れ上がり、東北電力は13年度で5982億円と、10年度の倍の水準となった。
 国の貿易収支も4年連続の赤字に見舞われ、14年の額は比較可能な1979年以降で最大になった。東北電の経営陣は「国富が海外に流出している」と、原発停止によるマイナス効果を力説する。
 ただ、燃料費にとどまらず、プラントの建設や維持、廃炉の経費も勘案しなければ、電源別の発電コストは正確には把握できない。これらを盛り込んだ発電単価を国が試算した数値は表のようになる。
 原子力の下限は火力や陸上風力などを下回っているものの、「40年運転」「稼働率7割」が前提。想定外の休止が続けば単価は一気に跳ね上がる。「原発は動かなければ不良資産にしかならない」。電力業界が再稼働を求める理由がここにある。

<賠償費は不十分>
 試算には十分に反映されなかった経費もある。事故対応などの「社会的コスト」だ。立地自治体への国の交付金や研究開発費も含まれる。
 立命館大の大島堅一教授(環境経済学)は「福島の賠償や除染のほとんどは国費と電力料金で賄われ、額が増え続けている。それらを『事故対応費』として加えれば、原子力の発電単価は大きくなる」と説明する。
 社会的コストを厳密に盛り込めば、どう変わるのか。大島教授の計算では、原子力の発電単価は少なく見積もっても11.4円。LNG、石炭それぞれの上限11.1円、9.7円を超えてしまう。
 核燃料再処理や放射性廃棄物最終処分の費用も見通せない。国は総額18兆8000億円を見込むものの、青森県六ケ所村にある再処理工場の本格稼働時期が不透明なこともあり、なかなか費用を確定させられない。

<安さだけを強調>
 大島教授は「原発に経済性はないと考えるべきだ。運転終了後の社会的コストも膨大になる」と断言。現状のまま原子力施設を維持しようとすれば、いずれ税金や電力料金の形で国民がツケを払うことになりかねない。
 国は1月30日、発電単価を再び試算する方針を決めた。少なくとも事故対応費は積み増しされるとみられている。
 原発には決して少なくない額の「不確定コスト」が付きまとってきた。が、十分説明されないまま「安さ」だけが強調されてきた経緯がある。福島の事故を経験した今、同じ過ちを繰り返すことは許されない。
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河北新報   2015年2月5日(木)
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1098/20150205_01.html

神話の果てに 東北から問う原子力

少ないCO2排出量強調/第15部 議論の土台 (3) クリーンですか

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 原発広告のコピーに対するJAROの裁定文書

<意外な組織から>
 原発の環境負荷は大きいのか、小さいのか。意外な組織から物言いがついたことがある。
 対象になったのは、電気事業連合会(電事連)が2008年、雑誌に出した原発広告。「発電の際に二酸化炭素(CO2)を出さないクリーンな電気のつくり方です」との内容だった。
 読者からの申し立てを受けた日本広告審査機構(JARO)は、このコピーに「不適切」との裁定を下した。
 問題は「クリーン」の表記。裁定書は「地球環境に及ぼす(放射能の)影響や安全性について十分な説明なしに、発電の際にCO2を出さないことだけを限定的に捉えた」と指摘した。
 電事連サイドは納得せず、「CO2を出さない趣旨で(用語を)使っている」と反論している。JAROの判断に法的な拘束力はなく、裁定は宙に浮いた形になっている。

<合理的な愚か者>
 電事連の言い分にも理はある。発電時のCO2排出量に限れば原子力は太陽光、風力とともに環境負荷はゼロ。一方、石炭火力は発電量1キロワット時当たりで864グラム、ガスと蒸気のタービンを併用するコンバインドサイクル式の液化天然ガスは376グラム発生する。
 電力中央研究所の資料に基づいて原料の採掘から発電所建設、廃棄までの排出量を試算しても優位性は明らかだ。1キロワット時当たり38グラムの太陽光、943グラムの石炭に比べ、原子力は20グラムにすぎない。
 しかし、環境面で懸念されるのは温室効果ガスだけではない。横浜国立大大学院の伊藤公紀教授(環境計測科学)は「全体を見ずにCO2排出量だけを考えると『合理的な愚か者』になってしまう」と指摘する。
 仮に温暖化防止に貢献していたとしても、原発には放射性物質による汚染リスクが付きまとう。事実、福島第1原発事故によって、広大な土地の除染や廃棄物の処理が大問題になっている。
 「生活圏の除染すら終了のめどは立たない。全域が事故前の状態に戻るのは非常に困難だ」。福島県の担当者は嘆く。
 原発を維持する限り、燃料採掘から発電、使用済み核燃料再処理までの過程で環境に負荷が加わる。かつてウランが採掘された鳥取、岡山の県境には、40万立方メートルを超える放射性の残土が50年以上も置かれたままだ。

<「主張は筋違い」>
 影響は海にも及ぶ。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場は07年10月、放射性物質トリチウムなどを1リットル当たり最大1億7000万ベクレル含んだ排水を放出した。濃度は福島第1原発の海洋放出基準1500ベクレルの10万倍以上だ。
 事業者側は「海水で希釈される」と説明するが、蓄積による実害を懸念する声は根強い。
 「放射性物質を大量に出す電力業界が『クリーン』を主張するのは筋違い」と伊藤教授。印象にとらわれずに全体を見渡さなければ、原発のメリット、デメリットは見極められない。
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Behind the Days: CO2排出量だけを考える原発は『合理的な愚か者』 放射性物質を大量に出すのに『クリーン』を主張する http://bit.ly/16khm1n

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