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zoom RSS 仙台市役所前他、空間放射線量の新設モニタリングポスト7カ所の運用開始

<<   作成日時 : 2015/04/05 01:38   >>

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河北新報の記事の写真中の表示は”0.082マイクロSv/h”であった。この数字を見て、こう思った。
 「これまでの発表値0.04マイクロSv/hよりだいぶ高めだな」
と。同じ仙台市中心部の別の場所での最近の測定値が0.05マイクロSv/hを超えることがないことを知っているので、違和感を感じたのだ。だから、今日、仙台市役所前に確認しに行った。

画像
河北新報の記事(左、2015-4/3)と仙台市役所前のモニタリングポストの様子(右、2015-4/4)

現場に着いて記憶が鮮明によみがえった。この場所は、2011年3月15日の夕暮れ時に家族そろって山形行き臨時バスに乗り込んだ場所の目の前だったのだ。もちろん、当時、空間放射線量が上昇しつつあったなんてことは知らなかった。(→【関連ブログ記事】

2015年4月4日の現場の表示は、上右の写真のように”0.069マイクロSv/h”。手持ちのシンチレーションカウンターで現場を測ったら、地上1mで0.07マイクロSv/h前後で、ほぼ一致していた。さらに地面直置きで測定してみると、0.1マイクロSv/h程度が出る場所があった。基本的に仙台市中心部は舗装されている割合が非常に高いのだが、現場は局所的に芝と植えこみに囲まれており、特に除染はしていない場所だろうと思われた。

以下のニュースのYouTube映像を見ていてわかった。記者が撮影した日は雨が降っていたから”0.082マイクロSv/h”のように高めだったのであり、本日は快晴だったから”0.069マイクロSv/h”のようにやや低めだったのだ。微粒子の再浮遊が関係している現象だと考えればうまく説明できそうだ。

さて、0.07マイクロSv/h(A)という数字から以下のようなことが思い浮かんだので、メモしておこう。本当に注目すべき数字はどれなのかを判断するための指針になるだろうと思うからである。

原発事故前の東北地方の平均的な空間放射線量は0.035マイクロSv/h(B)程度と記憶している。だから、差分(A−B)の0.035マイクロSv/h(C)は、福島原発事故由来の成分だと言える。ここで、セシウム137とセシウム134の放射能量の比率は、原発事故当時はほぼ1:1だったと報告されていることが多いので、それぞれの半減期の違いから、今現在のその比率は3.6:1程度になっていると考えられる。したがって、空間放射線量のうち、福島原発事故由来の貢献分は、
 セシウム137 → 0.0274マイクロSv/h(D
 セシウム134 → 0.0076マイクロSv/h(E
のように分けられる。
(ここまでで、セシウム以外の核種を無視しているので、A=B+C=B+D+Eが成り立っている。)

上記の成分C=差分(A−B)というのは、地表面にばらまかれた放射性セシウムを含む微粒子から出ているものと思われる。それは、除染作業によって取り除かれない限り、地表面に存在し続ける。軽いので微風でも簡単に舞い上がる。すなわち、人が日常的に吸い込んで内部被曝を引き起こすことが考えられる。だから、私は上記の差分(A−B)の大きさを見て警戒するのである。

空間放射線量の値は、今後どうなっていくだろうか。セシウム137の半減期30年とセシウム134の半減期2年を用いて、ざっくりと計算すると以下のようになると予想される。

         【B+D+E】
 原発事故直後  0.035+0.0305+0.0304 ≒ 0.096マイクロSv/h(F
     ※ 放射性ヨウ素などの短半減期核種の影響を無視した計算
 現在      0.035+0.0274+0.0076 ≒ 0.070マイクロSv/h
 30年後     0.035+0.0137+0.0000 ≒ 0.049マイクロSv/h
 60年後     0.035+0.0069+0.0000 ≒ 0.042マイクロSv/h
 90年後     0.035+0.0034+0.0000 ≒ 0.039マイクロSv/h
 120年後    0.035+0.0017+0.0000 ≒ 0.037マイクロSv/h

このように、0.05マイクロSv/hのレベルに落ちるには、まだ30年ほど待つ必要があることがわかる。仙台市も宮城県も、ただ気長に待つことのリスク(内部被曝)をきちんと考える気はなさそうだ。

また、仙台市役所は東北大学病院の南東1kmに位置しており、東北大学病院における原発事故直後のデータをそのまま仙台市役所前にも適用して良いと仮定してみよう。(→東北大学病院における原発事故直後のデータ)すると、上記のFの値0.096マイクロSv/hが東北大学病院における2011年3月15〜16日の線量率0.45マイクロSv/hの4分の1程度しかないことがわかる。この差分0.45-0.096≒0.35マイクロSv/h(G)が存在する要因としては、以下の2点が思い浮かぶ。
 (1)地中浸透や雨や風による自然な除染効果
 (2)ヨウ素やテルルなどの短寿命放射性核種の崩壊
もちろん、1によるものは結構あったとは思うのだが、問題は2がどの程度だったかということだ。データが見当たらないのがもどかしいが、放射性セシウム(134と137)より寄与がはるかに大きかった可能性がある。

正直に書くと、上記の数字が、他の地域で観測された数字よりもかなり小さいという事実は、現在までの私の判断に大きな影響を与えている。



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河北新報   2015年04月03日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150403_13029.html

<モニタリングポスト>仙台7ヵ所新設 24時間計測

 仙台市は空間放射線量を24時間測定するモニタリングポストを市内7カ所に新設し、運用を1日に始めた。これまでの手動測定を自動に改めてきめ細かくデータを収集し、結果を市のウェブサイトで1時間おきに公開する。
 設置場所は市役所本庁舎と青葉区を除く4区役所、宮城、秋保両総合支所の各屋外。地上1メートル地点の線量を測る。太陽光発電パネルとバッテリーを備え、外部電源がなくても稼働する。
 市は福島第1原発事故後、市内70カ所で空間放射線量の計測を開始。このうち区役所など7カ所で職員が手持ちの機器を使って平日に1日1回測定していたが、これを変更し観測体制を強化した。
 残り63カ所は、前年度までと同様に委託を受けた民間企業が測定する。回数は月2回から1回に減らす。
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YouTube   FNNLocal   2015/04/01 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=vqmVOKpB2HU

仙台市、放射線量を24時間収集し公表 モニタリングポスト設置(宮城15/04/01)

宮城・仙台市は、原子力災害の発生時などに、空間放射線量を独自に収集するため、24­時間測定可能なモニタリングポストを、市内の7カ所に設置し、1日から運用を始めた。­緊急時には、一部を車両に搭載して、走行しながら放射線量を測定できるという。
1日から運用が始まったのは、3月下旬に、仙台市役所や4つの区役所など、市内の7カ­所に設置された空間放射線のモニタリングポスト。
放射線量は、24時間測定され、モニターには、測定結果が1分ごとに更新される。
また、計測された放射線量は、仙台市のウェブサイトでも公表されていて、結果は1時間­ごとに更新される。
原子力災害などの緊急時には、モニタリングポストから取り外した測定器を、市の緊急車­両などに搭載して、走行しながら放射線量を測定できるという。
仙台市危機管理室の山田浩幸係長は「万が一の場合は、市の方から、いち早くウェブサイ­トと広報等でお知らせしますけれども。皆様も関心を持っていただいて、平常時の数値を­観察していただければと思います」と話した。
1日、市内7カ所で測定された空間放射線量は、いずれも毎時0.1マイクロシーベルト­(μSv)未満で、除染の基準となる0.23マイクロシーベルトを下回っている。
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放射能情報みやぎ 宮城県 空間放射線線量率マップ
http://www.r-info-miyagi.jp/r-info/
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櫻庭政夫氏のHP「仙台市内の放射能汚染の状況」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~tenrou/radiation/index2.htm

東北大学病院モニタリングポストにおける線量率推移
(2011年3月11日〜3月30日、仙台市青葉区星陵町、仙台市役所から約1km北西)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~tenrou/radiation/MP_at_TohokuUnivHospital_2011March.htm
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【関連ブログ記事】
あらためて、2011年3月15日の行動を振り返る。
作成日時 : 2013/05/02 22:03
http://behind-the-days.at.webry.info/201305/article_1.html
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Behind the Days: 仙台市役所前他、空間放射線量の新設モニタリングポスト7カ所の運用開始 http://bit.ly/1EWDr5Q

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