Behind the Days

アクセスカウンタ

zoom RSS 河北新報:なぜ起きた集団いじめ 天童中1自殺報告書 あぶり出される”死に追い詰める側の人間たち”

<<   作成日時 : 2015/10/22 16:35   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

なぜ起きたのか−その答えは明白である。その場所にいた人間たちが守るべき人間を守らなかったからである。その結果、”死に追い詰める側の人間たちが守られる”という矛盾に満ちた現実が生み出される。

守るべきものを守らないから悲劇が起こる。この世界はそうなっている。

なぜそんなに悲しむのか。

”守るべきものが何か”を、”守るべき時が来たこと”を本当は知っていたのに、知っていながら見過ごしてしまったからである。”守るべきものが失われようとしている瞬間に自分は守らなかった”という事実に気付くからである。自分が大事にしていた理想を自ら捨ててしまったからである。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
画像
河北新報   2015年10月21日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151021_53003.html

<天童いじめ自殺>やまぬ悪口 孤立の果て

画像
女子生徒が山形新幹線にはねられ自殺した現場

◎なぜ起きた集団いじめ(上)追い詰められる少女

 昨年1月、天童一中(山形県天童市)1年の女子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺した問題は、第三者調査委員会がまとめた調査報告書で、いじめの詳細な実態が明らかになった。報告書はクラスと部活動で続いた悪口や嫌がらせ、仲間外れを「集団いじめ」と断定し、傍観した多くの生徒、教職員らの責任も問うた。集団いじめはなぜ起きたのか。女子生徒のSOSをなぜ見落としたのか。134ページに及ぶ報告書から検証する。(山形総局・伊藤卓哉、長谷美龍蔵)

 いじめが自殺の主要な原因と認定した報告書は、女子生徒を取り巻く人間関係をつぶさに描き出した。
 クラスには遠慮なく大声でしゃべり、誰彼構わず悪口を言う女子グループがあり、いじめを主導した加害生徒らが中心にいた。所属したソフトボール部でも、加害生徒ら重複するメンバーがグループを形成。クラスと部活動で影響力を持った。

<泣きながら訴え>
 女子生徒はおとなしく、1人で小説を読むことも多かったが、話せば面白い印象を持たれていた。個性の強いグループには気後れし、嫌悪感もあった。グループはそんな態度が「異質」に思え「気に食わず」「いら立ち」を覚えたとみる。
 2013年5月下旬、女子生徒への悪口が始まった。「いじめは部活動とクラスで複数の生徒により行われ、身体的攻撃は認められない悪口や陰口、集団からの排斥といった集団いじめ」があったと判断した。
 女子生徒は表情を変えることなく、聞いていない、気にしていない雰囲気を漂わせた。だが、7月上旬、「私何か言われてる?」とクラスメートに尋ね、普段は感情をあらわにしないが、悪口への不満を漏らした。
 部活動では、ペアを組む多くの練習でいつも1人余る存在にされ、相手を探し回る姿を嘲笑された。捕球できないボールをわざと投げられる光景も見られた。
 2学期になり、女子生徒は誰も名乗りを上げないクラスの役職に立候補し、積極的な様子を見せていた。
 ところが、9月10日前後にあった部活動のミーティングをきっかけに、いじめはエスカレートしていく。
 顧問は「陰口でなく、みんなの前で」言うよう指導し、女子生徒は「仲間外れをしないでください」と泣きながら訴えた。だが、加害生徒の悪口や問題行動を非難する声が上がり、加害生徒は逆恨みの感情を持って行動を激しくした。

<「校舎に来るな」>
 11月になると、悪口は言葉や黒板への書き込みを含め「常態化」した。他の生徒には無視や、仲間外れにするよう働き掛け、話しているだけで干渉した。
 女子生徒は授業中までノートに絵や小説を書くことに没頭するようになり、教師に注意されている。友人としゃべらなくなり、「見て分かるくらいの孤立感」があった。悪口は、冬休み前最後の練習まで続いた。
 女子生徒は3学期が始まる14年1月7日、山形新幹線にはねられ自殺した。新築した校舎を初めて使う日だった。遺族側は、新校舎に来ないよう言われたことが引き金になったとみる。
 報告書は「一生懸命やってみたが状況の改善につながらず、自分を押し殺して心を閉ざしたが、孤立しただけでいじめは収まらず、追い詰められ、自殺を選んだ」と結論付けた。

●報告書の提言
 ・心理的な嫌がらせなど暴力を伴わないいじめを過小評価してはならない。日常的な悪口や嫌がらせは被害生徒にとってダメージが大きく、深刻な事態を発生することを正しく認識した対応と措置を実践する必要がある。

[天童いじめ自殺問題]天童一中1年の女子生徒が3学期が始まる2014年1月7日午前8時ごろ、登校途中に山形新幹線にはねられ死亡した。自宅からは「陰湿な『イジメ』にあっていた」「ダレカ、タスけテよぅ」などと書かれたノートが見つかった。学校は1月15日、全校生徒約530人を対象にアンケートを実施した。13人が女子生徒へのいじめを直接見聞きし、100人以上がいじめに関して記述した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
画像
河北新報   2015年10月22日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151022_53005.html

<天童いじめ自殺>教師対応 全て中途半端

画像
女子生徒がいじめを受けていたと記したノート

◎なぜ起きた集団いじめ(中)見落とされたSOS

 「ダレカ、タスけテよぅ」。自殺した天童一中(山形県天童市)1年の女子生徒=当時(12)=は、ノートにこう書き残していた。クラスや部活動で悪口や仲間外れなどの「集団いじめ」に遭っていた。教師は本当にSOSに気付かなかったのか。
 第三者調査委員会の報告書は「気になる兆候や様子など対応するに十分な情報」があったと断定する。教師は女子生徒の変化を察知しながら、「場当たり的な対応」にとどまった。

<事態の悪化招く>
 加害生徒による悪口は1学期早々に問題化している。「悪口を言って話題の中心になろうとする」タイプで、心配した他の生徒が5月中旬ごろ担任に相談。担任は承知していたものの、「また加害生徒か…」と思い、事態を過小評価した。
 ソフトボール部の顧問は女子生徒が練習でペアを作れず、1人になっていることを知っていた。母親が担任に2度相談したこともあり、顧問は7月に1年生部員を指導したが、「1人の生徒が出ないように」とくぎを刺しただけだった。

 いじめは2学期に入りエスカレート。報告書は、顧問が1年生部員だけを集め、9月に開いたミーティングの失敗が、問題を一層悪化させたと分析する。
 「陰口でなく、みんなの前で言おう」という顧問の働き掛けは、加害生徒らの「積極的じゃない(女子生徒が)悪い」という不満を表出させた。悪口を非難する声もあり、加害生徒はこれを逆恨みし、行動が激しくなる結果を招いた。
 ミーティングで、泣きながら「明るくなります」と訴えた女子生徒。だが、事態はむしろ悪くなり、強い無力感に襲われたと思われる。報告書は顧問の対応を「生徒の関係性への理解、予測される結果への配慮が欠けていた」と批判する。

<目に見えた変化>
 同じ9月、学校は「こころの点検票」という定期アンケートを実施した。女子生徒は友人関係について、不安のレベルを「3」から「4」に上げて回答した。
 担任は「4と出ているけど、何かあるの?」と尋ねた。女子生徒が笑いながら「いや、大丈夫ですよ、先生」と答えたため、それ以上、具体的な対応を取らなかった。いじめを把握するせっかくの機会を逸した。
 11月になり、女子生徒の様子が明らかに変わった。学年主任は授業に集中できない姿を確認し、顧問は上級生に様子を注視するよう指示。別の教諭は12月下旬ごろ、暗い顔を目撃した。
 「これら全てが見過ごされ、放置され、中途半端な対応に終わった」。報告書は、女子生徒が何度も発したSOSを見逃した学校の結果責任を指摘している。

●報告書の提言
 ・被害生徒に「いじめられているか」と問うても多くの場合、いじめを自ら申告することはないというのが、いじめ問題の常識だ。被害生徒は中学1年の女子で、いじめに遭っていることを認めることは、自分のプライド(自尊感情)を傷つけるため、大丈夫、大したことではないと思い込み、プライドを守るという思春期らしい心理が働く。いじめを認知し、確認を行う場合は慎重な調査が要求される。「大丈夫」と答えた際は、むしろ心理状態に重大な影響が生じていると予測した対応、措置が行われるべきだ。

[第三者調査委員会]天童市教委がいじめ防止対策推進法に基づき、2014年11月に設置した。設置要綱や委員の人選などで市教委と遺族が対立し、女子生徒の自殺から約11カ月後の発足となった。野村武司委員長(埼玉弁護士会)ら6人で構成し、弁護士2人を調査員に委嘱した。調査委は女子生徒をめぐる人間関係の把握を重視。資料の分析や生徒、教職員、遺族への聴取を行い、13回の協議を重ねて134ページの報告書をまとめた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
画像
河北新報   2015年10月23日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151023_53002.html

<天童いじめ自殺>多くの傍観 暴走手助け

画像
一部黒塗りで開示された調査報告書。いじめを傍観した生徒の責任を厳しく指摘する一方、予防や早期発見のキーマンと強調する

◎なぜ起きた集団いじめ(下)足りない当事者意識

 「ひょっとしたら今も、重大ないじめだとは思っていないかもしれない」
 天童一中(山形県天童市)1年の女子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺した問題で、第三者調査委員会が市教委に報告書を提出した今月5日、野村武司委員長(埼玉弁護士会)は記者会見で一抹の不安を口にした。

<印象「良い学級」>
 女子生徒へのいじめは悪口などの言語的攻撃、仲間外れといった社会的攻撃が中心。暴力を伴わないため罪悪感を持ちにくく、相手を絶望のふちに追い込んだ認識に欠けるという。
 報告書によると、いじめを主導した加害生徒Aは「自己中心的で度が過ぎることが多い」性格。悪口で話題の中心になろうとする傾向があり、担任が注意すると「ごまかすような言い訳」をするタイプだった。
 そんなAから見て満足する態度を取らなかった女子生徒への反感が、いじめの発端となった。標的となった女子生徒に対する悪口は、Aが属した女子グループで行動や言動が時として個々の意見より極端な方向に向かう集団極性化し、クラスの雰囲気を支配した。
 第三者委はAを含む加害生徒の中で、女子生徒に明確な攻撃意図があったのは少数とみる。それにもかかわらず「集団いじめ」に発展したのは、周囲の傍観が大きかったと強調する。
 女子生徒の自殺後、第三者委が同級生に学級の印象を尋ねたところ、多くの生徒が「良いクラスだった」と答えた。自殺は特殊な出来事で、自分たちにはあまり関係ないとの意識を感じるとし、報告者は「当事者意識、内省が足りない」と指摘する。
 女子生徒に関わると、自分に矛先が向かう危険があり、傍観的な態度を取った生徒もいた。Aのグループによる悪口は日常的で、クラスの「言葉による傷つきの感度」が鈍くなっていた面もあった。

<発見のキーマン>
 報告書は「(いじめは)加害生徒のみで行われたものでは決してなく、暴走を傍観した多数の生徒、教職員がいたことを忘れてはならない」とくぎを刺した。
 傍観する生徒は大人への報告が可能だったことも指摘。被害生徒の孤独を救うメッセージを出せる立場として重要視し「いじめ予防・早期発見のキーマン」と位置付けた。
 嫌がらせは多くの男子生徒が知っていた。加害生徒の行為に嫌悪感を抱く生徒は男女を問わずいたが、やめるように注意したのは少数で、教職員への報告は皆無だった。

 第三者委は、生徒から報告を受ける側の教職員の守秘義務の重要性とともに「何があっても生徒を守る」という強いメッセージの発信を学校側に提言した。

●報告書の提言
 ・いじめに対する認識が希薄な加害生徒に教員がいくら「それはいじめだ」と結論的な認識を示しても、表面的な反応と効果しか得られない。加害生徒に対面して事実を一つ一つ丁寧に確認し、責任回避しているかどうか見詰めながら根気強く関わることで、事実から逃れようとしている姿に自ら気付く可能性がある。
 ・加害生徒の保護者には、つらい記憶に無理にふたをさせ、事件を無かったことのように振る舞わせるのが、子どもにとってのケアにも教育にもならないことを逃げることなく確認し、指導することが求められる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
画像
河北新報   2015年10月24日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151024_53002.html

<天童いじめ自殺>自死予防の視点必要

◎宮城教育大 久保順也准教授に聞く

 −報告書を読み、どのような印象を持ちましたか。

<軽いノリの感覚>
 「亡くなった女子生徒の無念や遺族の意向に応えようと、調査委員会が多岐にわたり調査したことが分かる。明るく真面目で積極性もあった女子生徒が、徐々に追い詰められていく様子が痛々しく、悔やまれる」
 「クラスや部活動であった事は、この年代の女子にはよく起こる現象。その意味ではどこの学校でも起こり得る問題で、普遍的な出来事と言えるだろう。いじめに加担した生徒は少数でも、周りが受け流したためにエスカレートする。この構図は1980年代からずっと指摘されている」
 「加害生徒からすると、悪口はちゃかす、いじるという感覚だったのかもしれない。軽いノリでやった事が深刻な被害を招く『一見軽微と思われるいじめ』に当たる。傍観した生徒も矛先が向かうのを恐れたというより、ノリを壊したくない感覚に近かったと思う」

 −学校の対応はどう評価していますか。

 「部活動の顧問が2013年9月に開いたミーティング。陰口の問題を解決しようと企画したと思われるが、意図した流れにならなかった。加害生徒は納得せず、いじめはエスカレートした。加害生徒に謝罪させ、関係をリセットするやり方は常とう手段だが、直後のフォローや継続的なモニタリングこそ重要になる。事後のフォローが十分だったか振り返る必要がある」
 「天童の件はいじめ事案であり、自死事案でもある。報告書からは学校がいじめに対応した形跡はうかがえるが、自死予防に動いたようには見えない。いじめ対応は加害生徒の指導に主眼が置かれ、被害生徒のケアが二の次にされてしまうことがある。教師は自分の生徒が自殺するとは考えたくないだろうが、自死予防は危機管理上も必要な視点で、いじめ対応と並行して実践されるべきだった」

 −加害生徒や傍観した生徒に当事者意識が足りないという指摘があります。

<「一人じゃない」>
 「いじめ防止の教育は昔から『いじめは駄目、傍観は駄目』という知識を教える。だから、子どもたちは良くない事は知っているが、それと自分たちの行為が結び付かず、いじめが繰り返されている。北欧には何がいじめに当たるか、子どもたち自身に考えさせるプログラムがある。当事者意識が自発的に生まれるように工夫する必要がある」

 −傍観者をいじめ予防の「キーマン」にするには。

 「傍観者の中には、いじめを問題視しながら行動に移せない子どもがいる。そうした子どもに、表立って何かしなくても裏でできる事があると、日常的に教えることが大事だ。いじめを直接先生に言えないなら、親を通して匿名で伝える方法がある。いじめを止められなくても、登下校時に声を掛けて一人じゃないと伝えればいい。具体的な選択肢を並べると、傍観者が動いてくれる可能性がある

(聞き手は山形総局・長谷美龍蔵)

 くぼ・じゅんや 東北大大学院教育学研究科博士課程満期退学。07年宮城教育大講師、10年准教授。専門は臨床心理学。仙台市生徒指導問題等懇談会委員長。38歳。釜石市出身。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

河北新報   2015年10月24日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151024_53001.html

<天童いじめ自殺>加害者の指導徹底を

◎山形大 加納寛子准教授に聞く

 −報告書は教師の対応を批判しました。

<初期対応に問題>
 「初期段階できちっと対処しなかったことが最大の問題といえる。担任は2013年5月中旬、加害生徒を含むグループがクラス内で悪口を言っていることを把握し、指導したが、加害生徒らに『チョロいもんだ』と思わせ、いじめをエスカレートさせた可能性がある。この時点で傍観者を含めた指導を徹底していれば、以後のいじめは防げただろう」
 「女子生徒はSOSを十分に発していた。母親が担任に相談した6月には既に解決は手遅れだったと見られる。9月に顧問が開いた部活動のミーティングの対応はひどい。先生公認のいじめの場となってしまった。いじめが進んだ場合、被害者と加害者を対面させること自体不適切で、双方を離す、加害生徒を完全に隔離するしかない

 −報告書をどう読みましたか。

<ストレスを理解>
 「加害者教育の視点が決定的に欠けている。これでは何回でもいじめによる自殺が起きる。いじめは基本的に加害者が問題を抱え、繰り返す傾向がある。全く責任がない被害者の成育歴を調べても無意味だ。加害生徒と親について、もっと踏み込む必要があった

 −どう加害生徒を指導していくべきでしょうか。

 「いじめを徹底してやめさせることが重要だ。米国の一部小中高では一定期間別室登校させ、一緒に勉強するカウンセラーが加害生徒の内面、ストレスを理解し、自分を見つめ直す指導をしている。被害者がみんなで学ぶ機会を失うことが多い日本とは逆だ。この制度は日本も導入すべきだし、十分できる」

(聞き手は山形総局・伊藤卓哉)

 かのう・ひろこ 早稲田大大学院国際情報通信研究科博士課程満期退学。04年山形大助教授、07年准教授。専門は情報教育。宮城県青少年問題協議会委員。44歳。岐阜県出身。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
河北新報   2015年09月29日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150929_53023.html

<天童いじめ自殺>第三者委「学校に問題」

 いじめを受けていた天童一中(山形県天童市)1年の女子生徒=当時(12)=が昨年1月に自殺した問題で、第三者調査委員会は28日、報告書の内容を確定させた。概要の説明を受けた遺族によると、いじめが自殺の主たる要因になったと因果関係を認めるとともに、学校に組織として問題があったと指摘した。
 野村武司委員長(埼玉弁護士会)は、遺族と面会後に記者会見し「報告書の内容は10月5日に最終決定し、市教委に報告した後でないと明らかにできない」と具体的な言及を避けた。
 関係者によると、報告書は(1)いじめの有無(2)自殺の原因と経緯(3)学校、市教委の対応(4)再発防止への提言−が柱。
 遺族によると、第三者委は女子生徒へのいじめが複数の生徒からクラスやソフトボールの部活動で継続的にあったと認めた。「キモい」「ウザい」など悪口のほか、キャッチボールの相手がいなかったり、わざと捕れないボールを投げられたりした。
 自殺した昨年1月7日には、新築された校舎を初めて使う3学期の始業式が予定されていた。女子生徒が「汚れるから新校舎に入るな」と言われていた疑いを指摘する同級生がいたことを明らかにし、自殺につながった可能性もあることを示唆した。
 学校の対応に関してはこれまでの取材で、女子生徒の母親がおととし6月と7月、電話と2者面談で担任に相談、生徒自身も9月に学校の定期調査に友達関係で不安を訴えていたことが判明している。教職員のいじめの認識の有無や情報の共有などについて具体的説明はなかったが「学校に組織として問題があった」と指摘したという。
 遺族は河北新報社の取材に対し「説明には不明な点も多かった。学校や市教委の対応、今後の再発防止策について、報告書を詳しく読んだ上で、公表などを求める意見書を出したい」と話した。
 第三者調査委をめぐっては、設置要綱と委員の人選に関し、学校と市教委の対応に不信感を募らせた遺族側との協議が難航し、昨年11月末に発足した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
河北新報   2014年07月08日火曜日

天童・中1自殺 「学校が汚れるから新校舎に入るな」言われた 両親が会見

 いじめを受けていた山形県の天童一中1年の女子生徒=当時(12)=の自殺から半年となった7日、両親が市内で記者会見し、父親(43)は「娘は学校が汚れるから新校舎に入るな、と言われていた。自殺した1月7日は新校舎での始業式の日で、この言葉が胸に突き刺さったのだろう」と述べ、いじめが自殺に追い込んだとの見方をあらためて強調した。
 父親は学校が全校生徒を対象に実施したアンケート(1月15日実施)結果を見た際、記述があったと説明。「キモい」「ウザい」といった言葉のほか、筆箱を隠されるなどのいじめの記載もあったという。
 その上で父親は、いじめの実態と自殺との関連を調査する第三者委員会が設置されていない状況に触れ、「公正、中立に委員を選び、一刻も早く事実を明らかにして娘の尊厳を回復してほしい」と訴えた。
 母親(45)は「他人を思いやることができる娘だった。喪失感や悲しみは時が経過しても消えることはない」とうつむきながら話した。
 遺族側が求めているアンケートの写しの交付については、市教委から応じられないと回答があったことも明らかにした。代理人の弁護士は「不当な回答だ。アンケートの開示や写しの交付を再度要求する」と語った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−













「なぜ起きたのか・・その場所にいた人間たちが守るべき人間を守らなかったから」 → 【河北新報:なぜ起きた集団いじめ 天童中1自殺報告書 あぶり出される”死に追い詰める側の人間たち”】 http://bit.ly/1Grqcfa https://pic.twitter.com/m8gQ9Wad34

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
驚いた 驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
河北新報:なぜ起きた集団いじめ 天童中1自殺報告書 あぶり出される”死に追い詰める側の人間たち” Behind the Days/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる